「ひぐらしのなく頃に」大雑把に感想


鬼隠し編」、「綿流し編」、「祟殺し編」まで読み終わった。サウンドノベル形式のゲームは文章読むのが退屈になるので苦手だったのだが、全シナリオともほぼ退屈することがなかった。
 ほのぼの学園ドラマが、綿流しのお祭りを契機に平穏が消え去り、仲間たちへの疑心難儀のドラマに変わったところで話に吸い込まれた。演者としてキャラが再登場してシナリオの謎について語るというメタ的なおまけも良かった。プレイヤーの物語への感情移入がくるくると操作されている感じ。
東浩紀はここにビューティフル・ドリーマーの文脈を引いててなるほどと思った。
メタルギア雷電が、それまで指示を与えてくれていた大佐が狂いだしたため、自分のやったことも、それまで敵だと思ってた相手も、何がかなんだか分からなくなるやつを思い出した。
音楽、効果音、画像という限られた手段での恐怖演出も効果的、というか怖かった。解のほうも楽しみ。推理部分のクオリティに期待。

読んだ本の感想とか

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?

 鈴木謙介の所を立ち読みした。扶桑社教科書問題に関して、新しい歴史教科書の採用に反対する運動への反対の表明がネットで散見された。それは立ち位置の表明としてのコミニケーションなので、イコール新しい歴史教科書への賛同ではないということ。「立ち位置の表明としての〜」が気になった。

 日常生活を小説のごとく描写してみる訓練をしている。やってくうちに、ラノベ的、あるいはエロゲ的にセカイが客体化され、自分が透明になっていく感じがして気持ちがいい。しかし、そもそもファッション的なボキャブラリーに乏しい、または興味がないため、街行く人の外見の描写にだいたいつまる。みんなもっと、紺のトレーナーとかいつ拉致されても、警察が発表しやすい格好すべきだ。